コラーゲンを知る

コラーゲンのアミノ酸組成を徹底解明!

豚足

コラーゲンはたんぱく質で、人間の体を構成するたんぱく質の約30%を占め、肌や骨、血管などのしなやかさや潤いを保つ重要な役割を果たしています。

たんぱく質は、最小単位であるアミノ酸から構成されており、体内では20種類のアミノ酸が確認されています。

コラーゲンを構成するアミノ酸には特徴があり、他のたんぱく質には含まれないアミノ酸が含まれていて、注目されています。今回は、コラーゲンのアミノ酸組成について、詳しく解明したいと思います。

人間の体をつくるコラーゲンの基礎はアミノ酸

冒頭でもお話ししたように、コラーゲンは人間にとって欠かせないもので、その正体はたんぱく質です。たんぱく質とは、さまざまな種類のアミノ酸が合成してできたもので、人間には20種類のアミノ酸が存在します。

20種類のうち、体内では合成できず食べ物から摂取しないといけないものを「必須アミノ酸」といい10種類存在し、その他のアミノ酸は、体内で合成できるため「非必須アミノ酸」といわれています。

20種類のアミノ酸には、それぞれ特徴があり、コラーゲンには、コラーゲンにしか含まれない特徴的なアミノ酸も存在して注目を集めています。

コラーゲンのアミノ酸組成

コラーゲンのアミノ酸組成は以下の表です。

アミノ酸 組成割合
グリシン 23.30%
プロリン 13.70%
ヒドロキシプロリン 12.30%
グルタミン酸 10.00%
アラニン 8.40%
アルギニン 7.70%
アスパラギン酸 4.50%
セリン 3.40%
リジン 3.30%
ロイシン 2.60%
バリン 2.20%
スレオニン 1.90%
フェニルアラニン 1.60%
ヒドロキシリジン 1.50%
イソロイシン 1.20%
ヒスチジン 0.90%
メチオニン 0.90%
チロシン 0.60%

コラーゲンを構成するアミノ酸は、全体の約1/3をグリシンが占め、約1/4をプロリンとヒドロキシプロリンが占めています。特徴的なのは、コラーゲンにしか存在しないアミノ酸「ヒドロキシプロリン」と「ヒドロキシリジン」が存在することです。

特にヒドロキシプロリンは、コラーゲンの1/4を構成して、コラーゲンの構造を安定させる重要な働きを担っています。

コラーゲン摂取で大切なのはアミノ酸のバランス

コラーゲンは、特徴的なアミノ酸組成をしていますが、コラーゲンを構成するアミノ酸や特徴的なアミノ酸であるヒドロキシプロリンを摂取したからといって、優先的にコラーゲンになるわけではありません。

サプリメントでも全て吸収されるわけではない

また、コラーゲンそのものを摂取しても、全てがコラーゲンとして働くわけではないのです。できるだけコラーゲンのまま吸収できるように、低分子化されたサプリメントなどが販売されていますが、それも全てがコラーゲンとして吸収されるわけではありません。

摂取されたたんぱく質は、そのほとんどがアミノ酸に一度分解されてから、コラーゲンに再合成されるのです。

やっぱり栄養バランスの良い食生活が大事!

コラーゲンをできるだけ体内で再合成させるためには、サプリメントだけに頼ったり、偏った組成のアミノ酸だけを摂ったりするのではなく、全てのアミノ酸をバランスよく摂取することが大切です。特に必須アミノ酸は、体内で合成できないため、食べ物から摂取することが大切です。

バランスよく全てのアミノ酸を摂取するためには、肉や魚、野菜など全ての栄養素をバランスよく食事で摂ることです。できるだけ、たくさんの種類の食材を摂ることが、コラーゲンの量や質を保つポイントといえますね。

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