コラーゲンを知る

コラーゲンってどれだけ摂ればいいの?

コラーゲンドリンクと女性

どのようなサプリメントでもパッケージ表示に一日の摂取目安量が記載されています。過剰に摂取して問題が出る成分について目安量はとても大切です。しかしコラーゲンは過剰症がないといわれているのに、コラーゲンサプリにも一日の目安量が決められています。

コラーゲンの一日の目安量はなぜ違う?

ドリンクタイプのコラーゲンでは、一本50mlに対してコラーゲン含有量が5,000mgのものが多くみられます。タブレットタイプの場合には一粒にコラーゲン100mgが含まれていること多く、一日の目安量は4粒で摂取するコラーゲン量は400mgになりますのでドリンクとは量が異なります。

さらにコラーゲンで効力を示す実験の場合でも使用するコラーゲンの摂取量が異なっていることが多く、実際にはどのくらいのコラーゲンを摂取すれば良いのでしょうか。

コラーゲン過剰症はない?

コラーゲン料理は高カロリー

コラーゲンは美容や健康に良いため、多くの女性たちがコラーゲン食品を食べるようになりました。例えばすっぽん鍋など以前は男性のための料理という印象がありましたが、コラーゲンの有効性が認識されたことで女性の間で人気が高まりました。

鶏の手羽先やフカヒレなどもコラーゲン食材として知られているものですが、これらの食材はコラーゲン以外の栄養も豊富です。しかし油の使用や甘辛い味付けなどの調理方法では高カロリーになるため、余分な脂肪分を除いて味付けをあっさりしたものにしなければ太ってしまいます。

コラーゲンドリンクやゼリーの場合は甘味料に要注意!

コラーゲン1gあたりのカロリーは3.5kcalですが、コラーゲン含有量が5,000mgのコラーゲンドリンクに表示されているカロリーは17.5kcalです。

このカロリーにはコラーゲンのカロリーとその他添加成分や甘味料などのカロリーも含まれている可能性があります。ドリンクだけでなくゼリーなども同様に、甘味料などが含まれているためカロリーの摂り過ぎに気をつけましょう。

添加物による副作用にも注意を

日本で認可を受けていない個人輸入のものや、お土産でもらったコラーゲンサプリメントの中には、日本で認められてない添加物が含まれていることがあります。

このような成分の中には、副作用が出るものも少なくありませんので注意しましょう。

コラーゲンサプリを過剰摂取した場合の問題点

コラーゲンサプリを過剰摂取した場合の問題点コラーゲンを過剰に摂取すると、体内で余ったコラーゲンは尿と一緒に体外に排出されます。そのためコラーゲンを摂り過ぎても体に害を及ぼすことはありません。

ただし余った成分を尿にする作業を行うのは肝臓や腎臓です。あまりにも余分に摂取し過ぎると、肝臓や腎臓に大きな負担をかけてしまいます。

また、コラーゲンを必要以上摂取すると、太ってしまったりセルライトが出来たり、消化不良を起こして肌荒れやニキビの原因になるとも言われています。

実験で使われるコラーゲン量は?

美肌の実験

アミノ酸の研究機関では美肌にかかわる実験がたくさん実施されています。

その中のある実験レポートによると、25名の女性にコラーゲンペプチドを一日5gずつ8週間摂取してもらい、4週間目と8週間目に肌の水分量や弾力を確認したところ改善が見られたことが報告されています。

同じ研究機関の実験では、一日5gのコラーゲンペプチドを8週間摂取すると隠れシミの面積が減少したという報告もあります。

どちらの実験でも一日に使われたのはコラーゲンペプチド5gです。この量のコラーゲンペプチドを毎日摂取することで、お肌の繊維芽細胞のコラーゲン生産能力が向上してお肌の状態が改善したことがわかりました。

床ずれ治療の実験

日本褥瘡学会では、18~70歳までの褥瘡がある人89名に16週間に渡りコラーゲンペプチドを朝晩5gずつ摂取してもらったところ、15週間目には褥瘡の面積が減少したことが報告されています。

ひざ痛の改善実験

変形性膝関節症の患者に一日10gのコラーゲンペプチドを摂取してもらったところ、13週間後には痛みの改善が見られレントゲン検査でも関節の改善が確認されたという報告もあります。

改善したい目的で目安量が異なる

以上の結果を参考にするになら、肌荒れやタルミなどお肌の改善が目的なら一日5gのコラーゲン、褥瘡など重篤な皮膚病を改善や関節痛の緩和を目的とするなら一日10gを目安に摂るようにすると良いでしょう。

希望摂取量からコラーゲンサプリを選ぶ

一日5gのコラーゲンを摂取したい場合には、一日の目安量が5gもしくは5,000㎎と表示されているコラーゲン商品を選ぶようにしましょう。一日の目安量が1,000mgのコラーゲン商品を5倍摂って良いというわけではありません。

日本の法律ではサプリメントの場合は容量用法を表示することができません。そのため一日の目安量という表示になっています。これは若干の誤差については問題ないという意味にも取れますが、全く無視していいわけではないのです。

その理由として、サプリメントなどの場合には主要成分以外のものが含まれていることがあげられます。もし、そのサプリメントが表示している目安量より極端に多く摂取した場合には添加物が影響して体に不調を起こす可能性があることを理解しておきましょう。

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