コラーゲンを知る

牛すじは、低カロリー高たんぱく、コラーゲンたっぷりの優良栄養食

牛すじは理想的な美容食

牛すじというと何となく こってりした脂っぽい感じを想像してしまいます。それになんとなく、おしゃれ感がないイメージもあります。

でも栄養成分を知れば、目からウロコの優良美容食です。あのトロッとした感じは脂ではなくコラーゲンだったんです。おいしく食べて女子力をアップしましょう。

牛すじ料理を食べて女子力UP!

牛すじの栄養成分

下の表は牛すじと牛もも肉の100g当たりの成分の比較表です。

食品成分 エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 総重量
牛もも肉赤身 233kcal 63.4g 20.2g 15.5g 0.6g 1.0g 100g
牛すじゆで 155kcal 66.5g 28.3g 4.9g 0g 0.3g 100g

牛すじ肉のカロリーの低さはどうでしょう? それは脂質量の低さとピッタリ比例しています。そして牛すじは炭水化物がゼロなうえ、牛すじに含まれているたんぱく質の多さも魅力的。たんぱく質の一部がコラーゲンですから脂肪対策さえしっかりすれば、牛すじはパーフェクトな美容食なのです。

そもそも牛すじとは身体のどの部分?

牛すじとは牛の腱の部分の肉になります。腱は体を動かすたびに体重を支える働きをしており、足ったり歩いたりする時にも腱が伸び縮みして体重を支えます。腱の働きは人間も同じですが、牛の腱の場合には600~700kgもある体重を支えているので、非常に強くて固い繊維状になっているのです。人間の腱とは強度が違うというわけですね。

腱のコラーゲンは”Ⅰ型コラーゲン”です。

Ⅰ型コラーゲンは腱の筋肉と骨を繋ぐ役割を持っています。骨に多く含まれているリンとカルシウムを繋いでいるのもⅠ型コラーゲン。骨の硬さはカルシウムによるものですが、弾力性にはⅠ型コラーゲンが欠かせません。皮膚の90%を占めており、肌の弾力やハリ、潤いを保つのにも大切な存在です。

牛すじのおいしい食べ方

牛すじの魅力は成分だけではありません。牛すじは比較的お安いお肉なので、がっつり食べても財布にやさしいのです。

牛すじアレンジレシピ

牛すじといえば、おでん、土手焼き、こんすじと、どこまでもおじさんの酒のさかなのイメージが付きまといがち。普通に家庭の食事として食べるなら、カレーやお好み焼きが最適かもしれません。トロッとした食感がたまりません。

トマトや赤ワインの煮込みで臭みオフ。オシャレにいただこう

少しおしゃれに牛すじを楽しみたい場合には、トマト煮込みや赤ワイン煮込みがおすすめです。トマトの酸味でさわやかな風味を楽しむか?それとも赤ワインで濃厚な風味を楽しむか?どちらのメニューも牛すじの臭みをとってくれるうえ、おしゃれ感のある食卓を演出できます。

デザートでビタミンCを摂取。コラーゲンの吸収アップに!

こういったメニューの副菜には野菜サラダが定番です。また、デザートにビタミンCを多く含むオレンジやレモン、ゆずなどを生かしたシャーベットでコラーゲンの効果を確かなものにしましょう。

おいしく牛すじ料理を食べて、お肌や爪、髪の毛にもきれい効果の働きかけが行なえます。

牛すじ料理を作って女子力UP

牛すじは大きな牛の体重を支える腱の肉ですから、コラーゲン繊維の強さはものすごいものがあります。それを反映するように、牛すじ肉はとても固い肉です。長時間煮込まなければ、食べられる状態にはなりません。また、臭いの強い部分でもあるので、下ごしらえや素材の組み合わせなどが、料理の出来栄えを左右します。

牛すじの下ごしらえの仕方

  1. 牛すじを良く水洗いします。
  2. たっぷりの水を沸騰させてから牛すじをいれます。再沸騰してくると大量のアクが上がってくるのできれいにとります。アクが残ると臭みが残ってしまいます。
  3. アクをすくい終わったら一旦冷まします。
  4. 表面に油が浮いてきて白く固まったらその油は全部すくい取ってしまいます。これがヘッドです。料理に使えばコクがあっておいしい油なのです。でも健康のために全部すくい取ってしまいます。
  5. 食べやすい大きさにカットします。
  6. 続けて1時間半ぐらい煮込みます。弱火でコトコト煮込むのが柔らかく煮るコツです。
  7. 2度目の煮込みの時にもアクが出るので、丁寧に取ります。スープの中にはコラーゲンが溶けだしているので、そのまま料理にするか、スープと一緒に保管します。

牛すじは時々スーパーで安売りをしています。多めに買って下ごしらえをすました状態で冷凍保存しておくと、思い立ったときすぐに牛すじ料理が作れます。これが女子力UPのポイントなんです。

牛すじ定番の煮込み

牛すじを煮込むと、コラーゲンが溶けてゼラチン質になります。それまで、とても固かったものが、ゼラチンのおかげでプルンとした食感となり、とてもおいしいお肉に変化。コラーゲンは65℃でいったん固くなりますが、75~85℃で柔らかくなりゼラチンになるんです。ゼラチンを含んだ牛すじは、噛めば噛むほどおいしい食感です。

牛すじは煮込んで柔らかくしてから料理に使います。煮込み料理にする時には、砂糖やしょうゆ、みそ、トマトスープ、カレーなどでさらに煮込みます。煮込んだものはスープと一緒に食べます。

牛すじは、さまざまなメニューにアレンジできる

また、甘辛に煮込んだ牛すじを大量のネギと一緒にお好み焼きに入れるとネギ焼きになります。ご飯のおかずにもなるし、ビールのアテにもなります。

女子力を上げる手作り料理といえば肉じゃがですが、定番すぎて飽きた時に牛すじ煮込み、牛すじカレー、牛すじお好み焼きはウケること間違いなしです。

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