コラーゲンを知る

コラーゲン不足で生活習慣病?知らないと怖いコラーゲンの力

体中すべての部分にコラーゲン

コラーゲンが体中ほとんどすべての部分に何らかの効果を及ぼしていることを知っていますか?コラーゲンといえば美肌、女性の味方と思っている方は少々認識不足と言えるでしょう。

コラーゲンはお肌の基礎になっているのは基本中の基本ですが、関節や軟骨を作る成分でもあります。そう、骨の核になっている成分とも言えます。そして大事な血管もほぼコラーゲンでできています。皮膚や骨、関節・血管も全身に存在しこのほかにも、髪の毛、筋肉、内臓などの薄い膜はほとんどコラーゲンで形成されています。

全身に存在するコラーゲン

これらのコラーゲンは、その部分にふさわしい形で、その部位部位ので弾力性を保ち、水分を保つ役目を果たしているます。

そのコラーゲンが不足するとその部分の形が崩れる、つぶれる、破れるといった障害から、枯れる、固まる、縮むといった現象が起きます。実は、これが私たちが日ごろ生活習慣病、老化現象などとして恐れていることのほとんどがコラーゲン不足と関係しているのです。

コラーゲン不足で起きる病気

お肌のコラーゲン不足

お肌のコラーゲン不足といえば、ほうれい線、目の下のくま、シワはよく知られています。こう言った見た目の美容レベルのこと以外にも、関連性が疑われているのがアトピー性皮膚炎です。

また、紫外線によって皮膚のコラーゲンが壊されて起きる皮膚の老化(光老化)が進むと皮膚がんを発症することもあります。

入院中や自宅療養中の方にも!

床ずれは、長期的で慢性的な圧迫が原因になって血流がとまってしまい皮膚が部分的に死んでしまう病気です。病気治療や身体が不自由だったりして、常に一定の姿勢で過ごす人は特に意識してコラーゲンをとる必要があります。

壊血病はビタミンC不足が引き起こすコラーゲン生成不能が引き起こす全身病です。

骨のコラーゲン不足

骨は頑丈なコラーゲン繊維を芯にしてカルシウムが巻き付いたものです。そのコラーゲンが不足すると、骨密度が低くなって骨粗鬆症になります。骨粗鬆症になると背中や腰が曲がったままになったりする事がありますが、それ以上に恐いのが、よく耳にする「いつの間にか骨折」です。腰痛や背骨の痛みなどは「いつの間にか骨折」の可能性があり、「いつの間にか骨折」を繰り返すと寝たきりになってしまう可能性があります。

関節のコラーゲン不足

関節のコラーゲン不足

関節と関節の間にはクッションの役目の関節軟骨があり、関節軟骨の表面は非常に滑らかにできています。関節軟骨の滑りが滑らかではなくなると、曲げ伸ばしやねじる動作に痛みを感じ動かせなくなります。

関節軟骨の主成分はⅡ型コラーゲンです。骨の周辺の網膜上になったⅡ型コラーゲンが不足すると関節軟骨がすり減って変形性関節炎を発症してしまいます。

血管のコラーゲン不足

血管の主成分はコラーゲンです。コラーゲンが不足すると、血管はしなやかさを失い固くなってしまいます。動脈のコラーゲンが不足して固くもろくなった状態を動脈硬化といいます。普通は血管は柔軟性があり、多少血圧が高くなっても破れるものではありません。ところが動脈硬化になると血圧が高く血流が多くなることに対応できずに血管が破れてしまいます。

脳内で血管が破れるとくも膜下出血や脳出血で、生命に関わるとても危険な状態に陥ります。

歯茎や歯を支える骨がコラーゲン不足になると?

テレビのコマーシャルでも注意喚起している歯周病になります。歯周病は歯周病菌を原因とする感染症ですが、コラーゲン不足の歯茎が歯周病菌に感染すると、歯茎が炎症を起こしながらだんだんと痩せ衰えて歯を支えられなくなってきます。

また歯の根元にある歯槽骨を溶かしてしまい、やがて歯が抜け落ちてしまいます。歯茎や歯槽骨がコラーゲン不足になると歯周病が悪化しやすくなります。

眼球のコラーゲンが不足すると?

眼球はコラーゲンが非常に多いところです。特に角膜はほぼコラーゲンといっても過言ではありません。角膜のコラーゲンが不足すると、初めに老眼になりやがては白内障になってしまいます。

様々な病気の要因はコラーゲン不足にあり?!

このほかにもコラーゲン不足が原因で起きる病気はたくさんあります。コラーゲンはもともと体内で生産される成分です。そのコラーゲンが不足するということは要するに、コラーゲン製造細胞の機能が悪くなったということで、つまりは老化です。今まで老化が原因と言われていた病気は、ほぼ老化によるコラーゲン不足が原因と言い換えられるのかもしれません。

コラーゲン不足に陥らないためには

間違った解釈は捨てる

コラーゲンはたんぱく質で必須アミノ酸はほとんどありません。一昔前の考え方ではコラーゲンは栄養価値のないものと考えられ、体内で製造できる成分なのでたんぱく質やビタミン、ミネラルなどバランスのいい食事をしていれば、コラーゲン不足になることはないと考えられていました。

しかし、コラーゲンの体内生産ピークは20歳だと言われていて、20歳を過ぎるとコラーゲンは体内から減少するばかりです。

必須栄養素をコラーゲンペプチドと考える

体の中でのコラーゲンの役割を考えれば、年齢を重ねたからといっても減っていくまま放置していいはずもありません。

栄養価値のないものと考えるのは大きな間違いで、コラーゲンはむしろ必須の栄養素と考えたほうが美容にも健康にもいいはずです。毎日何らかの方法でコラーゲンをとるように意識し、いつまでも若々しく元気なカラダを目指しましょう。

いつまでも若々しく元気に

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