コラーゲンを知る

床ずれにはコラーゲンが効く!

床ずれにコラーゲンのヒミツとは

コラーゲンのお話というと、すぐに美容の話かと思ってしまいます。それぐらいコラーゲンが美容に与える影響は大きいのです。しかし、コラーゲンは体全体を支えて弾力を持たせる成分です。その影響は美容だけでにとどまりません。

医療や介護の現場で注目されているコラーゲン

実は、医療や介護の分野でも注目されているコラーゲンの大切さ。医療や介護の現場では、寝たきりや、寝たきりとまではいかなくても手足の麻痺などで一定の姿勢しか取れない方が少なくありません。そのような人たちが共通して起きる困った症状が床ずれです。

床ずれはどうして起こるの?

床ずれが起きる環境

ベッド床ずれは自分で姿勢を変えることができずに、長時間同じ場所が寝具などの接しているときにおこります。

寝たきりの人の場合には、後頭部、おしり、かかとなど寝ているときに圧力がかかるポイントが床ずれになりやすい場所です。

通常、寝ているときには寝返りを打ちます。なぜ寝返りを打つのかというと、一つの態勢でいると体の一部だけに負担がかかってしまい疲れるので、体制を変えるわけです。ところが、自分で態勢を変えられない場合には、誰かが態勢を変えるまで一定の姿勢になってしまいます。

また寝たきり生活の場合には、運動不足や病気のせいで痩せてしまいがちです。痩せている人は、特に骨の出っ張った部分に強い圧力がかかることになります。また、脳卒中などの後遺症が残っている人などは、不快さへの感覚も鈍感になっており、寝返りや態勢を変えたいと自分で思わず、床ずれを起こすこともあります。床ずれは非常に深刻な皮膚病なのです。では、どのようにして床ずれは起こるのでしょう?

血行不良が原因で皮膚が死んでしまう

長期間の寝たきりや半身不随のような状況になると、いつも同じ場所が寝具や車いすなどに接していることになります。その部分の皮膚は常に摩擦でダメージを受けています。さらに圧迫があるので、血行不良にもなります。血行不良が続くと、やがてはその部分の皮膚に栄養や酸素が届かず、皮膚が死んでいきます。それが床ずれです。

皮膚に穴が……細菌感染の可能性も

最初は赤くただれた状態になり、それがジュクジュクと湿気を持つようになり、黒みを帯びてくるのです。黒みを帯びるまでに床ずれがすすむと悪臭を放つようになり、骨が見えるレベルまで皮膚に穴が開いてしまいます。

床ずれの部分が細菌に感染すると、その感染が体中に広がることがあります。また、炎症を起こして発熱します。床ずれは命に係わることもあるのです。

床ずれは、”コラーゲンが壊れる”病気です

床ずれは皮膚の表面から始まりますが、症状が深刻になると皮膚の深い部分が傷んできます。真皮にあるコラーゲンそのものが破壊されていくのです。高齢や病気は、それでなくてもコラーゲン不足になりやすい状態です。その上に栄養不足が起きるのですから、コラーゲン不足に拍車をかけてしまいます。外からの圧迫や摩擦、体の中からの栄養不足、外から、内からコラーゲンを破壊するのが床ずれという病気です。

学会にも認められたコラーゲンペプチド

実験結果が物語るコラーゲンペプチドの効果

コラーゲンペプチドを一週間飲み続けたところ、実際に床ずれの状態が改善したという実験結果が発表されました。この実験結果が十分信用できるものとして学問の世界でも認められたのです。

日本褥瘡学会の褥瘡管理ガイドラインにも、褥瘡ケアの補助食品としてコラーゲンペプチドが採用されました。褥瘡(ジョクソウ)というのは床ずれの医学用語です。日本の医療や介護の専門家が床ずれケアの方法として広く取り入れているのが、褥瘡管理ガイドラインです。

コラーゲンは傷を治す

コラーゲンの効果は体中に影響します。その中でも特に床ずれに関係が深い効果は傷を治す効果です。切り傷や擦り傷などのけがをすると特に治療をしなくても治ってしまいますよね。これは、傷ができるとコラーゲン製造工場である繊維芽細胞が傷の部分に集まって行って、集中的にコラーゲンの製造を始めるからなんです。

コラーゲンペプチドは、コラーゲン工場に「生産を急げ!」と指令を出して傷の治りを早くします。床ずれができる場合には、コラーゲンの力が弱まっているので、この指令が出にくいのです。コラーゲンペプチドを摂取することで、コラーゲンの生産指令を盛んに出すことができるんです。

コラーゲンは血管を修復する

床ずれが起きる最も大きな原因は、皮膚が圧迫されることで血行不良になることです。コラーゲンペプチドがコラーゲン工場に「生産を急げ!」と指令をだすと、皮膚のコラーゲン製造が増えて傷を治してくれます。でも肝心の血管が床ずれによって傷み切っていたら皮膚に栄養を与えることができません。

ここでもコラーゲンは優れた働きをします。コラーゲンは血管を修復する働きもあるのです。新しく皮膚の中に作られたコラーゲンは傷んだ血管を修復しながら、血管を安定して支えて血行改善のサポートをするのです。

ひとたび、コラーゲン工場のスイッチオンに成功すれば、オートメーション作業で皮膚そのものと、皮膚に栄養を与える血管を同時に修復できるのがコラーゲンの素晴らしいところです。床ずれはあらゆる手を尽くして治療されます。それに大きく加速度を付けることができるのがコラーゲンなんです。

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