コラーゲンを知る

コラーゲンでスタイルが良くなる?

コラーゲンは骨にとって大切な存在

コラーゲンというと、直感的にお肌にいい成分と思ってしまいますよね。でもコラーゲンは、体中にある成分なんです。体中といっても、いろいろありますがコラーゲンの場合、本当に体中です。何しろ皮膚と骨にあるのですから、頭の先から足の先までコラーゲンがあります。特に骨や関節などにあるコラーゲンは、人間の体の中でも最強のコラーゲンなんです。

知っておきたい骨の成り立ち

骨ってカルシウムの塊じゃないの?

私たちは日頃、自分の骨を目にすることはありません。しかし、なんとなく白くて硬いカルシウムでできた塊のような印象を持っている人が多いのではないでしょうか?

確かに骨の中にはカルシウム化合物が70%もあります。そして8%が水分といわれています。残りの22%こそがⅠ型コラーゲンでできた素晴らしく丈夫な繊維なのです。骨の組織の中にはこのコラーゲンの強靭な繊維プがびっしりと束ねられています。カルシウム化合物は、コラーゲンでできた太いロープのような繊維のすき間を埋めるセメントのようにがっちりと固まっているのです。

コラーゲンは骨の中の骨組みの役目をはたしているのです。コラーゲンでできた骨組みは、ただ硬くて丈夫なだけではなく、タワミにも強いのです。体を曲げたり伸ばしたりするときに起きる大きな負荷を支えるために、タワミはとても重要な役割を担っています。骨はコラーゲンという骨組みが支えているからこそ、ひびが入ったぐらいでは骨折しないのです。

コラーゲンが少なくなると骨はどうなる?

骨の芯の部分になるコラーゲンは、残念なことに20歳ごろから減少していきます。よく高齢者の骨のトラブルとして骨粗しょう症があげられます。骨の中のコラーゲンが少なくなると、骨のたわむ力が弱くなって、少しの衝撃でも簡単に骨折してしまうようになるのです。コラーゲンが少なくなると、コラーゲンに密着するカルシウム化合物の量も減ってしまいます。それが骨粗しょう症です。

骨が弱いとスタイルが悪くなる?

骨が弱いと猫背になる!

20歳ごろから体の中のコラーゲン生産量は減少していきます。そして、やってくるのがお肌の曲がり角です。もし、あなたがほうれい線や目じりのしわが気になりだしたら、それはコラーゲンが減少してきたサインです。

コラーゲンが少なくなるのは、何もお肌だけではありません。目や関節、骨などのコラーゲンも少なくなっていきます。お肌が衰えてきたら、それは骨や関節も衰えてきたと思っていいのです。しかし骨の衰えは、なかなか自分で気づくことができません。

とはいえ他人から見れば、わかることもあります。骨が弱くなると姿勢が悪くなるのです。自分では気づかなくても、他の人からはっきりわかってしまうのが猫背です。人間の頭は6kg程度もあるといわれています。首の骨は起きている間じゅう重労働をしています。骨が衰えてくると、首や首周りの骨に影響が出て猫背になりやすいのです。

猫背がポッコリおなかの原因だった!

猫背になると、肩が前に丸まって胸を狭めてしまいます。狭くなった胸はやがて肋骨を下に下げておなかがポッコリ出てしまうのです。また、猫背になると腹筋を使わなくなってしまいますから胃も下に下がって、さらにポッコリおなかの原因を作ってしまいます。

猫背になると、背筋を伸ばしても3分も持たずに、また猫背に戻ってしまいます。背筋を使わなくなるので、背中にも脂肪が付きます。こうして、プロポーションが崩れていくことになります。

猫背になると、体全体が老けた感じに見えてしまいます。せっかく、メイクを頑張っても、流行のファッションでおしゃれをしても、身のこなし方がなんだか老けて見えてしまいます。

骨のためにできること

刺激は骨を強くする?

運動の刺激で骨を強く。コラーゲン生産を盛んに。骨は適度の刺激を受けることで強くなる、ということが知られています。運動は骨を適度に刺激してコラーゲンの生産を盛んにします。また、骨の周りの筋肉の運動も筋肉への刺激が骨に伝わって、骨を強くするといわれています。

毎日、軽いジョギングやウオーキング、筋トレをする習慣は骨に適度な刺激を与えコラーゲンの生産を盛んにし、骨を丈夫にします。毎日の通勤や通学で一駅だけ歩いてみるのもおすすめです。ダイエットと骨の強化の両方に効果があります。

いい寝具で骨格矯正

起きている限り、骨は何らかの重量を支えています。横になって初めて骨は重量から解放されます。だからこそ、横になった時にホッとする気持ちよさがあるわけです。横になるだけでも骨を休めるのには大きな効果があります。その上に寝返りをすると、体はとても楽になります。というのも寝返りには骨格矯正の効果があるからです。

起きている間には様々な姿勢をとります。大きくかがんだり、体をねじったりすることもあるでしょう。多かれ少なかれ骨格がゆがんだり、ひずんだりします。睡眠中に何度か寝返りを打つことで、ゆがみやひずみを矯正する効果があるのです。適度な硬さがあり寝返りを打ち易い枕で眠ることによって、骨の疲れをとることができます。きちんと毎日その日の骨の疲れをとれば、猫背を防止ししてポッコリおなかを防止できるでしょう。

仕上げはカルシウムとコラーゲン

毎日骨に適度な刺激を与えながら、一方で適度な寝返りを打って骨格のゆがみを矯正することで骨の疲労や消耗は大きく緩和できます。それでも、加齢による骨の衰えを止めることはできないのが現実です。骨には骨の栄養をしっかり与えてあげることが大切です。

カルシウムが骨にとって重要な役割を担っていることは間違いありません。また、カルシウムの吸収をスムーズにするビタミンDも忘れてはならないでしょう。それと同時に、骨の中の骨組みであるコラーゲンとビタミンCが非常に大切です。カルシウムとコラーゲン、両方が揃って初めて骨の健康が守られるのです。

 

人気記事ランキング
pagetop