コラーゲンを知る

コラーゲン不足で眼の病気になる

コラーゲンは目にもたくさん含まれている

目の眼球を覆う膜である角膜は、外から入ってくる光を屈折させて眼底に届ける役割を担っています。ですから角膜がなければ、何も見えなくなってしまいます。

角膜にはコラーゲンが多く含まれていますが、角膜以外にも水晶体にはコラーゲンが層で積み重なっており、細菌など外的被害から目を保護する役割を果たしています。

目の病気にはコラーゲン不足が関係…

角膜が病気になると、傷が表面にできて白く濁ったり、結膜が充血を起こしたりします。 傷が浅ければ傷跡が残ることはありませんが、傷が深ければ瘢痕となり白い混濁を残して治ります。 瞳孔の前部分にこの濁りができてしまうと、視力低下の原因になります。

角膜周囲が充血する症状の角膜炎などの原因として、カビや細菌、数種類のウイルスへの感染、アレルギー、そしてコラーゲン不足があげられます。

また、蚊が飛んでいるように目の前に見える症状である飛蚊症は、古くなったコラーゲン繊維が浮遊して見えている状態です。 目に起こる様々な症状や病気の予防にコラーゲンを不足させないことは、とても大切なことなのです。

目が乾くドライアイの治療にもコラーゲンが利用されている

液体コラーゲンプラグという涙の流出口である涙点、そして涙小管にコラーゲンプラグを注入してあげることで目に潤いを与えるという治療法が現在行われています。

涙涙のは涙腺から分泌されますが、この量が少ないのに涙が排出され続ければ量は当然不足して目の表面は乾きます。 このような症状を改善するために、涙の出口である涙点に栓をして涙が十分に目に溜まるようにする方法です。

涙点から涙が排出される量を調節する時にコラーゲンが使われます。

冷たい状態では液状、体温程度に温めることでゼリー状に固まるというコラーゲンの性質を上手く利用。細い管を通して涙点から続いている涙小管へコラーゲンを注入することによって、涙の排出量を調整します。

このようにドライアイなど目に起きる症状を改善するため、実際にコラーゲンを用いて治療が行われていることからも、コラーゲンは目と深い関わりがあることがわかります。

コラーゲン減少で起こる目の病気を予防しよう

目に含まれるコラーゲンは、角膜や水晶体以外で毛細血管にも多く含まれており、こちらもコラーゲンによって構成されています。 コラーゲンは加齢によって減少するため、不足しないために積極的にコラーゲンを摂るように心がけましょう。

コラーゲン代謝が低下すれば眼精疲労などの原因の一つにもなります。 目だけではなく、不足すると身体に様々なトラブルを招くコラーゲンは、健康を維持するためには欠かせない成分なのです。

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