コラーゲンを知る

コラーゲンは年とともに減少するもの?

体内のコラーゲン量は20歳がピーク!?

人間の身体の中に存在するたんぱく質の種類は約10万種類といわれていますが、コラーゲンはその中の約30%を占めています。

身体のさまざまな組織に存在しているコラーゲンは、特に皮膚、骨、血管などに多く含まれます。 このコラーゲンは体内で生成されるものなのですが、体内に存在するコラーゲンの量が迎えるピークは、なんと20歳! あとは減少の一途を辿っていくのみなのです。 25歳を過ぎれば体内で新しく生成されるコラーゲンの量は減少して、40代になれば20歳の頃の半分以下にまで下がります。

さらに50代になれば3割程度にまで減少という急激な減少を見せます。

どうして加齢によってコラーゲン量は減るのか

いつまでもコラーゲンが身体の中で増えてくれれば、肌もいきいきと若々しさを保っていられるのに、何故年をとると減少してしまうのでしょうか。

それは年を取ると、ホルモンにも変化があらわれるからです。 卵巣から分泌されるホルモンにエストロゲンがあり、このホルモンは20代の頃に多く分泌されるホルモンで、美と健康には欠かせません。

エストロゲンは真皮にあるコラーゲンやエラスチンが産生されることを促進する働きを持っています。ですから肌が弾力やハリを保つためには、とても大切なホルモンです。

このエストロゲンですが、30代後半に差し掛かると分泌される量は減少。40歳を過ぎるとさらに減少し、閉経を迎えることで激減してしまいます。 年齢を負うごとに分泌されなくなったエストロゲンによって真皮内のコラーゲンは減少し、乾燥を招きシワになりやすい弾力のない肌へと変化します。

さらには成長ホルモンである繊維芽細胞が関係します

ボール

成長ホルモンは肌のコラーゲンを生成したり新陳代謝を活性化するといった働きをしますが、いちばん多く分泌される時期は成長期である10代の頃。

成長ホルモンもエストロゲンと同様、40代になるとその分泌量が著しく減少します。 それによって新陳代謝は衰え、新しくコラーゲンを産生する力が低下します。 コラーゲンを作り出す力が低下すれば、当然新しいコラーゲンは減少してしまうため、古いコラーゲンが皮膚に長く留まることになります。 古くなったコラーゲンでは外からの刺激や活性酸素などからの攻撃に耐えきれず、変性して弾力を失い固くなってしまうのです。

こうなると分解されにくくなり、いつまでもその場にとどまるしかありません。 それによって新陳代謝はさらに遅れ、皮膚はどんどん老化します。

コラーゲン減少には、積極的な摂取でエイジングケアを

コラーゲンが減少するのは年を取ることによって、コラーゲンそのものを生成する力が弱まるからです。

新しいコラーゲンが体内に存在しなければ肌や様々な臓器にも悪い影響を与えますので、体内にコラーゲンを摂り入れ、古いコラーゲンを排出させて新しいコラーゲンに置き換えるようにしましょう。 それによって肌も正しく新陳代謝が行われるようになり、老化としてあらわれるシワやたるみを防ぐ働きかけが期待できます。

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