コラーゲンを知る

バイオテクノロジーとコラーゲン

聞いたことはあるけど……バイオテクノロジーって何?

バイオテクノロジーという言葉を聞いたことがあっても、それが何かを知らない人もいるでしょう。バイオテクノロジーは、生物学である「バイオロジー」と技術である「テクノロジー」を合成させた言葉です。

生物が持っている能力や性質を上手く利用して、生きることを医療や健康に、食べることを食糧や農林水産業に、暮らすことを環境やエネルギーなどに役立たせる技術のことをいいます。

コラーゲンがバイオテクノロジーの一つとして活躍!

コラーゲンはたんぱく質の一つで皮膚、筋肉、骨、靭帯など身体を構成している要素の一つです。
人のコラーゲンと、ある種の動物が持つコラーゲンがとても似ていることから、動物のコラーゲンは昔から医療用として用いられていました。
これまでは、コラーゲン製剤として仔牛の皮膚から作られたものが使用され、アレルギーを起こすリスクなどがあったことからアレルギーテストを事前に行っていました。

ですからコラーゲン治療を希望していてもすぐ受けられるというわけではなく、その結果を1か月位待ってクリアすれば受けられるという状態でした。
仮にアレルギーテストに問題がなかったとしても、実際注入を行ったあとにアレルギー反応があらわれる遅延型アレルギーが起こっていたこともあり、最近では人が持つ線維芽細胞から作られたヒューマンコラーゲンというコラーゲン成分が使用されるようになっています。

ヒューマンコラーゲンは安心安全に利用できるコラーゲン

人の線維芽細胞から作られたヒト由来のコラーゲンであるヒューマンコラーゲン。
牛由来のものと大きく違うのは、アレルギー反応がほとんどないため事前にアレルギーテストを行う必要がないことです。

そして狂牛病などの問題もないことから、今後は牛由来のコラーゲンに変わるものとして考えられています。 2003年には日本の厚生労働省にあたる機関・アメリカFDAの承認を受けたことから、その高い安全性も評価されています。

コラーゲン注入って痛くないの?

コラーゲンには麻酔薬が含まれているので、注入時に起きる痛みは、ある程度軽減されます。 そして注入後には多少皮膚が凹凸としますが、マッサージを行うことで平らになります。

バイオテクノロジーの研究によるコラーゲンの開発に期待度が高まる!?

古代、縄文時代頃に始めた稲作で、その経験と知恵によって発酵食品や保存食を作るようになったことがバイオテクノロジーの原点ともいわれています。

現在では研究開発が進んでさまざまな産業に応用。
生物の生命に関する研究が進むにつれて、その技術は医療をはじめとする様々な分野で利用されるようになりました。

バイオ医薬や再生医療といった新しい医療、再生可能エネルギーの生産など、バイオテクノロジーは今後の新しい医療や環境、エネルギー産業の発展に向けて大きく貢献しています。
その中にコラーゲンが使用されて今でもその研究は続けられているのです。
コラーゲンを摂り入れる方法がさらに進化することで、加齢によって失った若々しさをすぐに取り戻して維持することが可能になる日も近いかもしれません。

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