コラーゲンを知る

コラーゲンは植物でいう”食物繊維”の役割なんです

コラーゲンが同じ働きをする食物繊維とは?

食物繊維は、人間の腸内で消化されずに残っている老廃物の運搬係として働いている成分です。身体の中の不要な物質を体外へ排出する役割を担っています。

また、コレステロール値を低下させる作用や、糖質の吸収を抑制する作用など、さまざまに優れた生理機能を持っています。学問的には植物性成分が大多数を占めている成分ですが、キトサンやコラーゲンのような動物性成分も一部含まれています。

食物繊維の種類は2つ

食物繊維には、水に溶けない「不溶性食物繊維」と、水に溶ける「水溶性食物繊維」があります。 他にも食品から抽出した成分を加工して機能を高め使いやすく化学合成されたものもありますが、ここでは不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の働きに注目していきます。

腸内環境を改善する食物繊維

不溶性食物繊維としてあげられるものには、ごぼうなど繊維を多く持つ野菜に含まれているセルロース、カニの殻に含まれているキチンなどがあります。 体内に摂り入れた時の形をほとんど変えず腸まで達します。水分を吸収して膨張し、腸を刺激することで腸のぜん動運動を盛んにします。 これによって便の排泄を促す作用が働き、腸内環境を改善します。

サラダ

血糖値やコレステロールに関係する水溶性食物繊維

果 物などに多く含まれるペクチン、こんにゃくに含まれるマンナンなどがこの水溶性食物繊維です。水分を吸収してゲル化して摂った食品が胃で長く滞留する働き があるため、ダイエット食品などに使われることがあります。 作用としては、糖質の吸収を抑制し血糖値の上昇を緩やかにします。

また、コレステロールの吸収も抑制して体外に排出されやすくする作用もあります。

コラーゲンと食物繊維の似た働き

いらないものに吸収を妨げる作用

コラーゲンは血管の外壁を形成しているため、血管のほとんどがコラーゲンでできているといえます。 動脈硬化など血液がスムーズに流れなくなる病気は、動脈にコレステロールや中性脂肪などが溜まり、詰まってしまうことで起こります。高カロリーの食事を摂 りつづけていたり、日々の運動不足やストレス、喫煙、アルコール、肥満などが原因で起こる生活習慣病の一つです。

これに加えてコラーゲン不足になれば、血管は硬く細くなってさらに血流を悪化させることから、コラーゲン不足が原因で起こる病気とも言われています。 血管壁がしなやかで弾力性を保つためにはコラーゲンが不足しないことが大前提です。

このようにコラーゲンにはコレステロールなど不純物が血管に詰まらないようにする働きがあり、食物繊維の持つコレステロールの吸収を抑制し、体外に排出されやすくする作用と非常に似ています。

不要な老廃物を排出する作用

また、肌のコラーゲンを増やすには血行促進が欠かせません。それは肌のコラーゲンを作っている真皮が必要とする栄養や酸素を届ける役目は血液にある からです。真皮自体もコラーゲンがたくさん存在していますが、血液の流れによって新しい栄養や酸素を受けることで活発になります。 新しいコラーゲンで満たされていれば、古くなったコラーゲンは不要になって老廃物としてスムーズに排出されます。 そうして肌は新しく生まれ変わっていくのです。

この作用は食物繊維が持つ腸内のデトックス作用に非常に似ています。 働く場所は違うものの、余分なものの吸収を妨げ、いらないものの排出を促すという面で、コラーゲンは食物繊維と同様の役割を担っているのです。

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