コラーゲンを知る

こんなにある!ストレスがコラーゲンを減らす理由

肌荒れ

大きなショックを受けた時など、急に老けこんでしまうという話を耳にすることがあります。また、病気やケガをしたことで老けこんでしまうことはよくあることです。

老け込む原因としては、不規則な生活、バランスの悪い食事、過度の飲酒など、体に良くないといわれていることがあげられます。そして過度のストレスから解放された時や、病気やケガが治った時には若返るということもあります。

一体なぜストレスや病気、ケガで老け込む?

おしゃれをしないと老ける?

突然の不幸に見舞われたり、病気やケガを負ったりすると、おしゃれをする余裕もないので老けて見えるのかもしれません。

髪をセットせずにお化粧もしなければ、やつれて老けた印象を与えてしまうでしょう。しかし、おしゃれをする時間にも経済的にも余裕があったとしても、大きなショックやストレスで老け込んでしまう人もいます。

ストレスは脳の問題ですので、髪やお肌とは直接関係がないはずです。胃や腸の病気でも、手足が骨折したとしても、髪やお肌、爪などに直接関係することはありません。

生き物の危機状態にはエネルギーが必要

人にとっての危機状態は様々なことがあります。災害で命の危険にさらされる、病気になる、大ケガをするなど、誰しもが陥る危機と言えるでしょう。

人間関係やお金のことで苦しむことも危機としてあげられますが、この精神的に切迫した期間が長くなれば危機状態に耐えるためのエネルギーが必要です。

病気や疾患、ケガや傷を負った部分を修復するにもエネルギーが必要です。危機やストレスに耐えるためのエネルギーは、体の中に貯まった糖質で賄われます。脳の疲労回復のためにはブドウ糖が欠かせません。

エネルギーを作るためにコラーゲンが使われる?

ところが突発的な危機に直面した時や、ストレスなどの危機状態が長期間続いた場合、タンパク質を分解して新しいエネルギーを作り出そうとします。

人間の体の中で最も多いタンパク質はコラーゲンです。生き物が危機に直面した時にはコラーゲンが分解されエネルギーに変換されてしまいます。

抗ストレス物質コルチゾールがコラーゲンを減少させる!

抗ストレス物質コルチゾールがコラーゲンを減少させる

近年女性の社会進出が盛んになると、不妊や生理不順に悩む女性が増えました。社会進出の陰で、女性たちは大きな慢性ストレスに悩まされている状況です。

通常の生活では、副腎皮質ホルモンと女性ホルモンの分泌のバランスは保たれています。しかし長期間に渡ってストレスが続くと、副腎では抗ストレス物質であるコルチゾールを大量に分泌します。

ストレスが女性ホルモン分泌の妨げに!

女性ホルモンとコルチゾールの原料は、肝臓に備蓄されているコレステロールです。コレステロールを副腎と卵巣がバランスよく分け合っていますが、ストレスが多くなると副腎のコルチゾール分泌が優先されて卵巣の女性ホルモン分泌がおろそかになります。

それによってお肌のコラーゲン生産やエラスチン生産が止まり、お肌や頭皮の調子が悪くなります。髪は艶がなくなってパサパサになるだけでなく、ひどくなれば大量に抜け毛が発生します。ストレスはホルモン分泌バランスを崩し、コラーゲンを劣化・減少させてしまいます。

ストレスで溜まる物質に注目

聞きなれないサブスタンスPってなに?

サブスタンスPとは、ストレスを受けると皮膚の中に放出される神経伝達物質です。例えば、サブスタンスPは飲食をするさいに、正常に飲み込んだり、ちゃんと咳ができるように神経に信号を送る物質です。サブスタンスPが少なくなれば、食物を飲み込む力が弱まります。

慢性的にサブスタンスPが不足状態の人は、本人も気が付かないうちに食物を少量ずつ誤飲しています。肺には食品のカスが溜まっていることがあり、体調不良を起こすことで誤嚥性肺炎を起こして最悪の場合、死に至ることもあります。

サブスタンスPはストレスでも増える

このサブスタンスPは、常に何らかのストレスにさらされていると皮膚の中に蓄積されてしまいます。

過酷な業務を常にこなしている人や、長期間大きな悩みを抱えている人は、皮膚の中にサブスタンスPを溜めこんでいる可能性があります。

サブスタンスPが繊維芽細胞を傷つける

皮膚の中に溜まったサブスタンスPは、皮膚の奥の真皮にある繊維芽細胞を傷つけてしまいます。

繊維芽細胞は皮膚の若さを保つために必要な、コラーゲンやヒアルロン酸などを製造する細胞です。結果としてサブスタンスPが、コラーゲンやヒアルロン酸を減少させてしまいます。繊維芽細胞が傷つけられた場合、特に製造が減少するのがⅢ型コラーゲンです。

ストレスは活性酸素を倍増させる

大きなストレスを急激に感じることで、血管が収縮し一時的に血流障害が起きます。血流が元に戻るときに大量の活性酸素が発生し、ストレスを継続して感じていると副腎皮質ホルモンが大量に分泌されます。

分泌された副腎皮質ホルモンが分解する時にも、活性酸素が発生してしまいます。

活性酸素は何が悪い?

活性酸素は体内に侵入した細菌などをやっつける重要な働きを担いますが、増えて余ると体内の組織も攻撃してしまいます。

活性酸素が体内のあらゆる組織を攻撃し、時には潰瘍やガンなどの原因になることもあります。コラーゲンは体中に存在しますので、活性酸素の攻撃対象になりやすいと言えるでしょう。

ストレスで肌荒れが起きたり、髪がパサパサになったり、それは活性酸素がコラーゲンを劣化させていることが原因とも言えます。

ストレスに打ち勝つために

甘いものを食べ過ぎない食生活を

甘いものを食べ過ぎない食生活を

大きな悩みを抱えている人の顔色が冴えないことや、お肌に輝きがなくなり老けて見えることには、このようにストレスが関係するという理由があったことがわかりました。

ではストレスに打ち勝つために、食生活にも注意しましょう。ストレスを受けると甘いものを食べたくなります。糖分が脳の栄養になることで、気分を休めてくれるからです。

しかしストレスで甘いものを食べ過ぎることは良いことではありません。甘いものに頼らないでストレスに強くなるために、タンパク質やビタミンCをたっぷりとる食生活を身に着けましょう。

ストレスに負けないためのコラーゲンチャージ

ストレスを受けるとコラーゲンの劣化や減少が見られ、老け込む原因となります。鏡に映る自分を見て、新たなストレスを抱えてしまう原因にもなることもあります。

悪循環に打ち勝つために、継続してコラーゲンをチャージすることが大切です。

コラーゲンペプチドをしっかり摂取することで、弱った繊維芽細胞を元気づけることができます。繊維芽細胞が元気なら、多少のストレスを受けてもお肌の弾力や輝きを保つことが可能になります。

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