コラーゲンを知る

コラーゲンの質は変化する

お肌のさわり心地が変わっていたら

年齢が重なっていくと、ふと自分の肌に触った時に、前より肌が冷たくなった気がしたり皮膚が硬くなった気がしたりと感じることがあるかもしれませんが、それは肌の内側で起きるコラーゲンの質の変化によるものです。

コラーゲンは肌に存在しているだけではなくて、身体が健康を維持するために体内の隅々に存在する重要なたんぱく質です。
ですからコラーゲンが不足してしまうと肌に影響があるだけでなくて身体に不調があらわれるといった様々な影響を引き起こします。

そして年齢が重なるにつれて、体内に存在するコラーゲンの量と質はどんどん低下します。

しわが起こる理由はコラーゲンの質が劣化することに関係

ある程度の中高年になれば肌のたるみやしわへの悩みが増えてきます。

肌の弾力は若い世代では維持されるので、仮にしわが一時的に出来てしまってもすぐ戻るのですが、ある程度の年齢になれば皮膚が硬くなり、一度しわになればそのまま深く刻まれてしまいます。
この肌が硬くなるという理由として、肌の内側の存在するコラーゲン自体が硬くなっているということがあげられます。

若い世代のコラーゲンは正しく規則的に並んでいるのですが、その均一性は年を重ねるごとに崩れて均整を失います。

この規則正しく並んでいることが肌の弾力を保つためには重要で、コラーゲンが正しくらせん状の構造であり、ピンと張っていることがとても重要だと分かってきました。

コラーゲンは線維芽細胞で作られますが、役目を終えたコラーゲンは分解され最後は垢となって体外へと排出されますが、この線維芽細胞も年齢が重なるととともに機能が低下し、コラーゲンを生成する量自体少なくなります。
それと同時に加齢による血行不良によって栄養が行き渡りにくくなり新しく生成されたコラーゲンは栄養不足の状態になります。

他にも老化架橋やコラーゲンが糖化するなどといったコラーゲン自体の質が低下することもあり、分解と産生のバランスが崩れ、弾力やハリのない肌になってしまうのです。

美しく弾力のあるみずみずしい肌を手に入れるためには

美肌

加齢によって起こるコラーゲンの質や量が低下することを防ぐことは実際困難で、ある程度は仕方がないことなのですが、それでも量として減少する割合はそれほどでもなく20歳前後のピーク時と比較しても割合の大きさはそれほど大きくないのです。

ですから量が低下することについてはそれほど意識する必要がないのですが、問題はコラーゲンの質で、若い世代では新陳代謝が活発に行われるために古いコラーゲンは新しいコラーゲンへとどんどん入れ替わるのに対し、年齢を重ねるにつれてその入れ替わりが行われにくくなります。

肌に新しいコラーゲンが満たされることで美しく弾力のある肌を維持できるのですが、古いコラーゲンが分解されずにいつまでも残ってしまうようになると新しいコラーゲンが生成されず硬く乾燥した肌になってしまいます。

ですから古いコラーゲンを分解して新しいコラーゲンを生成していくという流れを維持していくことが美しい肌を維持するためには必要なのです。

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